2026年5月31日(日) @Jヴィレッジスタジアム
尚志高校 – 帝京安積高校 (前半 1-1 / 後半 1-1)(延長前半 0-0 / 延長後半 0-0 )(PK 9-8)
■試合開始わずか5分、帝京安積のFW鈴木珀が電撃先制弾!
35分ハーフで行われる緊迫の決勝戦。立ち上がりの主導権を握りたい両チームの思惑を裏切る形で、ゲームはいきなり動いた。前半5分、ピッチを広く使った攻撃からチャンスを掴んだのは帝京安積。前線で鋭い反応を見せたFW 鈴木 珀(VITTORIAS FC)が、一瞬の隙を突いてゴールネットを揺らす。頼れるストライカーの電撃的な先制ゴールにより、帝京安積が序盤からゲームの主導権をがっちりと引き寄せた。

■王者・尚志の意地。14分にFW京増倫泰のゴールで同点に
不意を突かれた形となった尚志だったが、ここで崩れないのが王者の底力だ。失点直後からセカンドボールの回収率を上げ、中盤での素早い切り替えから帝京安積ゴールへと圧力を強めていく。すると前半14分、高い位置での崩しから最後はFW 京増 倫泰(FC東京U-15深川)が冷静にフィニッシュ。試合を振り出しに戻す同点弾を叩き込み、チームに歓喜をもたらした。互いに譲らぬまま、前半を1-1で折り返す。

■後半も両者譲らぬデッドヒート。若林衣武希が魂の逆転弾!
福島の頂点をかけた残り35分間は、さらに強度の高い攻防へと突入した。互いにハードワークを緩めず、一進一退の攻防が続く中でゲームを動かしたのは、尚志の誇る中盤のダイナモだった。後半26分、再三にわたり帝京安積ゴールへ迫っていた尚志の攻勢が、ついに実を結ぶ。前線への果敢な飛び出しから、MF若林衣武希(シュートJrユースFC)が相手GKの隙を突く値千金の逆転ゴールを奪取。 ついに尚志が2-1と試合をひっくり返した。



■後半終了間際、驚異の粘り!帝京安積MF杉山心が執念の同点弾!
尚志の逃げ切りかと思われた後半終了間際、ピッチは極限のドラマに包まれる。 1点を追う帝京安積は、文字通り総力戦で尚志ゴールへと襲いかかった。ゴール前の混戦に鋭く飛び込んだのは、帝京安積のMF 杉山 心(SHOSHI FC)。泥臭く、しかし力強く押し込んだ一撃がネットを揺らし、ついに2-2。土壇場で意地を見せつけ、2年ぶり2度目となる全国行きを決めている帝京安積が底力を発揮した。試合はそのまま10分ハーフの延長戦へと突入し、そこでも決着がつかないほどの死闘は、運命のPK戦へと持ち込まれることとなる。


■PK戦、福島の頂点をかけた両者一歩も譲らぬサドンデス!
前後半70分、そして10分ハーフの延長戦20分。計90分間に及ぶ限界を超えた削り合いを経てもなお、2-2のまま両者一歩も譲らず。福島の頂点を決める戦いは、PK戦へと委ねられることとなった。サドンデスに突入してもなお、互いの意地とプライドが火花を散らし、キッカーたちが次々とネットを揺らしていく。極限のプレッシャーが続く中、勝負はついに10人目へと突入した。帝京安積の10人目のキックを凌いだ尚志は、最後のキッカーとしてGK 古川 昌和(多摩大目黒中)が自らペナルティースポットへ向かう。スタジアム中の全視線が集まる中、古川は深く息を整え、驚くほど落ち着いたキックでゴールネットへと突き刺した。その瞬間、尚志の選手たちがピッチへと一斉に駆け出し、歓喜の輪が広がった。



帝京安積の驚異的な粘りと気迫に何度も追い詰められながらも、最後の最後まで集中力を切らさなかった尚志高校がPK戦を制し、福島県予選の頂点に立った。結果として尚志が頂座を死守した形となったが、終了間際に追いつく驚異の粘りを見せた帝京安積の戦いぶりもまた、福島のレベルの高さを全国に証明するに十分なものだった。
第一代表・尚志、そして第二代表・帝京安積。福島が誇るこの強力な2校が、夏の全国の舞台でどのような旋風を巻き起こすのか。熱き戦いを繰り広げた両雄の、インターハイ本戦での更なる躍進に期待が高まる。

Photo/Text : FOOTBALL PHOTO PRESS/Mie Ayuzawa


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